マイクロ波加熱の受託開発

ニッシンのマイクロ波加熱ソリューション

マイクロ波加熱はニッシンにお任せください

専用のマイクロ波加熱装置やマイクロ波加熱システムの受託開発を承っています。
マイクロ波加熱を導入したい、試してみたい、検討したいなどございましたらお気軽にお問合せください。

  • 40年にわたるマイクロ波技術のパイオニア
  • 装置開発に不可欠な6つの技術領域をワンストップで対応
  • 自社開発による高品質マイクロ波機器のラインナップ

40年のマイクロ波技術

40年以上にわたり、マイクロ波加熱装置はもちろん、マイクロ波プラズマ装置や関連機器の設計・製造・検査・販売に携わってきました。
豊富な経験と実績に裏打ちされた確かな技術力で、マイクロ波のあらゆる可能性を追求し、お客様の多様なニーズに最適なソリューションを提供し続けています。

6つの技術領域をワンストップ

装置開発に不可欠な「マイクロ波加熱プロセス」「機構・制御設計」「ソフトウェア開発」「電気・電子設計」「試作・評価」「安全設計・規格対応」の6つの専門分野を自社内で一貫して対応しています。
大手電機メーカー様のOEM開発で培ったノウハウを活かし、高品質かつ迅速なマイクロ波加熱装置の受託開発を実現しています。

高品質マイクロ波機器

自社開発によるマイクロ波電源、マグネトロン発振器、方向性結合器、導波管などのコア機器を自社製造し、品質と信頼性を徹底追求しています。
さらに、マイクロ波スターラー、液体のフロー機構、ワーク回転など特殊機器も独自開発し、お客様の多様なニーズに柔軟に対応しています。

なぜ?専用のマイクロ波加熱装置が必要なのか

マイクロ波加熱プロセスは、対象物の形状(繊維、フィルム、樹脂、粉体、液体)、電磁特性(比誘電率、誘電正接、透磁率、導電率)、処理方式(バッチ式、連続式、フロー式)、処理量および加熱プロファイルなど、多岐にわたるパラメータの影響を強く受けます。
これらの要素が複雑に絡み合うため、最適なマイクロ波加熱炉の設計はワークごとにカスタマイズが必須となります。
したがって、汎用機では対応困難な場合が多く、専用設計の加熱炉を搭載したマイクロ波加熱装置の開発が不可欠です。 

既存の加熱装置のリプレースにも柔軟に対応

当社の豊富な技術力と経験を活かし、既存のマイクロ波機器、加熱装置のリプレースなど幅広く対応いたします。
既存装置の加熱炉に当社の高性能マイクロ波機器を搭載することも可能です。
既存装置の最適化やお客様のニーズに合わせて、装置の寿命延長や生産効率の改善を実現します。

専用のマイクロ波加熱装置をご提供 専用のマイクロ波加熱装置をご提供

お客様ニーズ

マイクロ波加熱は、乾燥、合成、焼結、焼成、還元、分解などの用途に用いられており、様々なお客様ニーズがあります。

1.加熱特性が不明なものを加熱したい

  • 誘電体や磁性体を加熱したい
  • 繊維、フィルム、樹脂、粉、液体などを加熱したい
  • マイクロ波加熱に必要な電力を知りたい

2.急速に超高温域まで加熱したい

  • 1000℃を超える温度域まで加熱したい
  • 数千度/分レベルの昇温スピードで急速加熱したい

3.加熱温度を安定制御したい

  • 昇降温を正確に制御したい
  • 超高温でも安定制御したい
  • 加熱プロセスの再現性を上げたい

4.特殊な環境で加熱したい

  • 減圧下で加熱したい
  • 不活性または特殊な雰囲気下で加熱したい

5.均一に加熱したい

  • 加熱の集中を防ぎたい
  • 熱暴走を防ぎたい

6.効率良く加熱したい

  • エネルギー効率を分析したい
  • エネルギー効率が最適となる方法を選択したい

フロー式マイクロ波加熱実験機の紹介

保有しているフロー式マイクロ波加熱実験機をご紹介します。

フロー式マイクロ波加熱実験機の紹介
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マイクロ波加熱の事例

実験および生産で利用されているマイクロ波加熱の事例をご紹介します。

マイクロ波加熱の事例
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受託開発の流れ

マイクロ波技術者がお客様に合った開発方針をご提案します。

受託開発の流れ
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マイクロ波加熱に関するよくあるご質問(FAQ)

仕様・導入検討の際によくいただくご質問をまとめました。

一言でいうと、電磁波(マイクロ波)のエネルギーを材料内部で熱に変換して加熱する方法です。2.45GHz帯などのマイクロ波をワークに照射すると、内部の水分や極性分子、イオンなどが電界の変化に追随して運動し、損失(誘電損失など)として発熱します。
電気炉やガス炉のように外側から熱を伝える加熱と比べて、材料内部で直接発熱しやすいため、短時間での加熱・乾燥や、条件によってはエネルギー効率の向上が期待できます。

一言でいうと、原理は同じでも、産業用途ではプロセス再現性と安全・制御要件が大きく異なります。産業用マイクロ波加熱装置では、目的に応じて次のような設計・機能を強化します。
・大電力対応、連続運転(稼働率)
・出力制御、温度制御、(必要に応じて)雰囲気制御
・材料・形状に合わせた炉体構造、電磁界設計
・安全インターロック、シールド構造、漏洩評価
当社では、お客様の材料・プロセスに合わせて、マイクロ波加熱実験装置から専用生産装置まで個別に設計・製作しています。

マイクロ波加熱は、セラミックス、耐火物、粉体・スラリー、樹脂、繊維、ナノ金属、触媒など、多くの誘電体・磁性体に適用が可能です。プロセスとしては、乾燥、ハイブリッド加熱、液相フロー合成などで効果を発揮します。例えば、厚くて断熱的な耐火煉瓦や成形体を内部まで短時間で処理したい場合、従来は数日〜数週間かかっていた乾燥工程を大幅に短縮したい場合、熱履歴の影響を小さくしたい化学合成反応をフロー化したい場合などが挙げられます。一方で、すべての材料・条件で従来の電気炉・ガス炉より優れるわけではありません。材料特性や形状によって適・不適が分かれますので、当社では事前の評価試験により、処理時間や温度分布、エネルギー効率などを確認したうえで、最適な加熱方式をご提案しています。

一言でいうと、検討初期の相談から、評価、装置化、既存設備への実装まで支援します。「マイクロ波で加熱・乾燥・液相フロー合成などできないか」といった検討段階からご相談いただけます。
対応例
・少量サンプルによる加熱評価
・マイクロ波加熱実験装置の製作
・お客様既存炉へのマイクロ波実装
・専用生産装置の設計・製作
マイクロ波加熱が適さない場合には、その旨も含めて率直にお伝えします。

可能です。マイクロ波加熱に向いているかを短期間で確認したいというご要望が多いため、少量サンプルでの加熱・乾燥・液相合成など対応しています。その結果を踏まえ、装置導入の妥当性や概略仕様の方向性を、お客様と一緒に検討いたします。

受託開発による完全カスタム装置のため一概には申し上げにくいのですが、ラボ用マイクロ波加熱実験装置で数百万円台、専用設計の生産装置では装置規模によりますが数千万円規模になることが多いです。出力電力、温度域、雰囲気、処理量、自動化レベル、安全仕様などにより大きく変わりますので、仕様整理後に個別にお見積りいたします。

ラボ用実験装置の場合、ご発注からおおよそ3〜6か月程度が目安です。専用設計の生産装置では、設計・製作・試運転を含めて6〜12か月程度を想定ください。大型装置や他の設備との連携が必要な場合、さらに期間を頂戴することがあります。

メリットとしては、立ち上がりが早い短時間加熱、内部からの加熱による温度むらの低減、エネルギー効率の向上、選択加熱によるプロセス短縮・品質向上などが挙げられます。一方で、デメリットとしては、材料によってはほとんど発熱しない場合や、形状・厚みによって温度分布が不均一になりやすい場合があります。また、汎用ヒーターに比べて装置価格が高くなる傾向があります。当社では、評価・検証を通じて、効果とリスク(温度分布、制御性、再現性など)を見極めたうえで装置仕様をご提案します。

マイクロ波が外部に漏洩しないよう、加熱炉や装置のシールド構造やインターロック付きドアを採用し、設計・製造段階で安全性を確認しています。また、納入時に漏洩レベルの測定を行い、安全基準を満たしていることを確認します。日本国内では電波防護指針に準拠し、お客様の管理環境に応じた安全マージンを確保した設計・試験を行っています。

設置前に「高周波利用設備許可申請」が必要です。申請から許可までの標準処理期間は約1か月とされており、納入の1か月前までに申請書を提出する必要があります。当社では、申請書の記入事項に関するサポートを行っています。導入後も、増設・変更・廃止・承継・許可状の再交付などについて、状況に応じた各種手続き(変更許可申請、変更届、廃止届、承継届、訂正申請、再交付申請)が必要になります。

マイクロ波加熱 技術Q&A

技術的なポイントをQ&A形式でまとめています。

マイクロ波の電界が材料内部まで浸透し、極性分子やイオンが電界の変化に追随して振動することで「誘電損失」が発生し、その位置で熱が発生します。表面から熱を伝導・対流で伝えるのではなく、電磁エネルギーが直接内部で熱エネルギーに変換されるため、内部から加熱されます。

一言でいうと、浸透深さに対してワークが厚すぎると、発熱が表層側に偏り内部まで加熱しにくくなります。浸透深さは、周波数と材料の誘電率・誘電正接、温度などによって決まります。

【浸透深さに対してワークの厚みが大きい場合】
・表面〜浅い領域に発熱が偏る
・内部温度の立ち上がりが遅れる
・温度分布が不均一になりやすい

液相フロー合成などでは、均一加熱のために、流路径・管径などを電磁界シミュレーションで検討することが重要になります。

公開データや文献がない材料については、固形物や粉体、液体を当社独自で改良した摂動法で誘電率と誘電正接を100℃まで測定できます。その実測値から電磁界シミュレーションで加熱特性の可能性を評価します。また、小さな試験片を用いたマイクロ波加熱試験により、発熱性や温度上昇の挙動から評価することもあります。適切な進め方をご提案いたします。

金属塊そのものはマイクロ波を反射しやすく、単体での直接加熱には適していません。一方で、粉末であれば、マイクロ波加熱が有効に働く場合があります。金属の種類や粒径で違った加熱特性になりますので、誘電率を測定やサンプルテストにて加熱特性を把握していくことになります。

温度域や雰囲気条件に応じて、熱電対、放射温度計、光ファイバ温度計などを使い分けています。マイクロ波の影響を受けにくい位置にセンサーを配置するとともに、プロセスモデルや実測データを組み合わせることで温度制御を行います。超高温域では直接測温が難しい場合があり、その際には輻射率の補正や、間接的な評価手法を併用します。

シングルモード/マルチモードの選定、スターラー(かくはん羽根)の利用、ワークの搬送・回転、反射体・吸収体の配置などにより、電界分布と温度分布の平滑化を図ります。特に液相フロー合成では流路の管径を最適化します。用途によっては、意図的な局所加熱として半導体発振器を複数用いた多点加熱を行うこともあり、当社では目的に応じて構成や制御方法を選定しています。

数千℃/分といった急速昇温を実現するには、マイクロ波に対して損失が大きく、かつ熱容量が小さい試料であることが有利です。例えば、フロー合成における少量流体の加熱や、薄板・繊維・小型試料などが対象になります。一方で、大型部材や厚肉ワークでは、同様の昇温速度を実現することは現実的ではなく、プロセス設計上の前提条件として検討する必要があります。

可能です。密閉チャンバーや反応管を用いて、真空・減圧や不活性など、必要な雰囲気条件での実験・プロセス運転に対応します。ただし、水素などの可燃性ガスや有毒ガスを扱う場合は、高圧ガス保安法や防爆・換気要求を満たす安全設計が不可欠となります。

可能です。マイクロ波加熱は立ち上がりが早く、電気炉・ガス炉は高温での安定保持が得意であるため、両者を組み合わせることで、加熱立ち上がり時間の短縮や温度むらの低減が期待できます。既存ガス炉にマイクロ波加熱を補助として導入するなど、お客様の設備構成に合わせたマイクロ波と熱風のハイブリッド加熱の実績もあります。

既存の電気炉・ガス炉にマイクロ波加熱を後付けする場合、炉の構造、断熱材・耐火物の種類、金属部品の配置、排気・給気系、安全基準などを総合的に確認する必要があります。場合によっては大幅な改造が必要になることもあり、全ての炉に対して簡易な後付けが可能とは限りません。当社では、事前調査と試験を通じて、実装可否や必要な改造範囲をご提案します。

技術監修:株式会社ニッシン 新ビジネス開発室 マイクロ波加熱担当

確認内容:

  • ・受託開発サービスの対応範囲・提供能力に関する記載の正確性
  • ・FAQ・技術Q&Aの回答内容の正確性
  • ・掲載事例の正確性

最終更新日:2026 年 6 月

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