密着性向上
ニッシンのプラズマ応用ソリューション
プラズマを用いた密着性向上処理について
密着力に寄与する官能基を付与し、化学的に密着を向上
物理的な表面形状におおよそ変化はなく、主に化学的な要素(官能基の付与)により密着力の高い表面を作ります。
ニッシンの密着性向上処理の特徴
接着が困難な材料表面へも、ニッシンのマイクロ波プラズマ処理では強い密着を可能とします。
また、安全に取り扱うことが可能であるため、薬液処理など危険性が高い加工でお困りの方にも代替プロセスとしてご提案いたします。
プラズマを用いた密着性向上処理の主な用途について
- フッ素系樹脂 – めっき間の密着力向上
- ポリイミド – めっき間の密着力向上
- 難接着樹脂 – 接着材間の密着力向上
- 低粗度面 – 塗膜間の密着力向上
素材別 密着性向上実績
有機物
- PET
- PI(ポリイミド)
- フッ素系樹脂(PTFE、PFA、FEP)
- PEEK
- エポキシ
- ABF ※1 など
金属
- Cu
無機物
- ガラス
- Si
※1 味の素グループ様、味の素ファインテクノ(株)様 製品
プラズマによる密着性向上処理事例紹介
PTFE – 液状レジスト間の密着性向上
クロスカット試験により、密着性の大幅な増加が確認されました。
PTFEのような難接着性をもつフッ素系樹脂においても、高い密着性が得られます。
- 処理無し
- 処理有り
PTFE上への無電解銅めっきの密着性向上(ダイレクトめっき)
表面自由エネルギーが低く密着性の乏しいPTFEにおいても、プラズマにて表面改質することで無電解銅めっきとの密着性を向上させることが可能です。
このめっき表面へ電解銅めっきによる配線形成も可能としました。
- 処理無し
- 処理有り
適用例:配線形成
難接着材料 – 接着剤間の接着強度向上
PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PC(ポリカーボネイト)などの難接着材料に対しても、プラズマにて表面改質することで接着剤との接着力(接着強度)が大幅に向上します。
※汎用的なエポキシ系接着剤による結果であり、密着強度の絶対値は接着剤により変動します。増加率をご参考ください。